災害支援ナースとして働くには

看護師の中でも、近年注目されているのが災害支援ナースです。
災害支援ナースとは災害が起こった時に災害看護を行うことができる看護師を指しており、各都道府県の看護協会に登録することで看護職能団体の一人として災害支援活動に参加できるようになっています。
災害支援ナースは、被災地にある医療機関でのトリアージを確認しながら、避難所での慢性疾患などを持っている患者のケアや被災者の日常生活を援助することが主な仕事です。
もちろん、災害支援ナースとして登録していなくてもこのような活動をすることはできますが、登録しておくことでスムーズな支援活動ができるだけではなく、他の医療従事者との連携が取りやすくなっているのが特徴として挙げられます。
特に支援物資をはじめとした医療関係の情報を入手しやすい立場になれるので、登録せずに看護活動を行うよりも災害支援ナースとして登録しておいた方が活動しやすいのです。
なお、災害支援ナースは誰でも登録できるというわけではなく、登録できる条件をクリアしたうえで都道府県が主催している災害支援ナース研修を受ける必要があります。
また、災害支援ナースは通常の看護師と違って2年から3年ごとに更新していく必要があるため、その都度研修を受講しながら新しい災害に関する知識や技術を身につけていかなければなりません。
中でもフォローアップ研修は必須なので、災害支援ナースとして仕事をしたい人はその点を意識することが大切です。